ミルタンク対策

ミルタンク 丸くなる/転がる/影分身/ミルク飲み@光の粉

実際に使っている人は少ないが、カビゴンを起点にして全抜き出来る性能を持っているので、
特にカビゴンメインのパーティでは、出来ればこのミルタンクが相手に居るだけで壊滅しないようにしておきたい。
性能に関する詳しい解説は省略するのでこちらおよびこちらを参照されたい。
以下、このミルタンクへの主な対策を挙げる。

  • ガラガラ

剣の舞さえ使えれば、ミルタンクよりレベルが2ほど下でも後出しから高確率で殴り勝てる。
ミルタンク側は丸くなるではガラガラの攻撃ランク上昇に追い付けないので、
途中で影分身を挟んで外れに頼ることを余儀なくされる。

  • カウンター

実は金銀ではカウンターは必中技なので、転がるの2発目や3発目のそこそこ大きいダメージをカウンターすれば、
回避率に関係無くミルタンクに大ダメージもしくは一撃で倒すことが出来る。
転がるは5ターンの間外れない限りキャンセル出来ないので、
1発目の転がるを見てから確実にカウンターを決めることが出来る。

  • 定ダメージ+長期戦

この型のミルタンクはPP戦でも200ターンを超える圧倒的な強さを持つが、
唯一の回復手段であるミルク飲みが16回しか使えないため、
毒や宿木などの1/8ダメージを受けている状態ならば、
途中で攻撃が当ることも考慮すると60ターン前後で回復不能に陥り、その後は定ダメージによって倒れることとなる。
つまり毒などを浴びせた上で、この約60ターンを凌げる状況に持ち込めば、結果的にミルタンクを崩すことが可能。

ナッシー サイコキネシス 痺れ粉 宿木のタネ 身代わり@食べ残し

例えばこのようなナッシーはその最たる例で、
麻痺を浴びせて素早さを逆転させた上で宿木のタネによって定ダメージを入れ、
かつ先制身代わりによって転がるを長期間シャットアウト出来るため、かなりのターンを稼ぐことが出来る。
また、カビゴン等で鈍いを積んで防御力を上げることによって転がるを耐え続ける手もあるが、
丸くなった状態の55ミルタンクの5発目の転がるは、鈍いを6回積んだ55カビゴンの体力をも約6割削る*1破壊力を持つので、
防戦一方になるとそれだけ転がるが急所に当る確率が高まることも考えるとなかなか難しい。

  • タイマンからのどくどく

このミルタンクは状態異常を回復出来ないため、当然猛毒状態になると6ターンの命となる。
ミルタンクは1匹残しに向いているポケモンで、ミルタンク側は爆破+爆破+ミルタンクという出し方が主なので、
それを逆手に取ってこちら側も喜んでタイマンに持ち込んでからどくどくを浴びせれば、
その後短いターンの中で転がるで捻じ伏せられることさえ無ければすぐにミルタンクに勝つことが出来る。
例えばスイクンのような硬めなポケモンでどくどくを打ってから波乗りを連打するだけで意外と勝てたりする。
ただし当然、ミルタンク側もそれを想定して、敢えて先に自分からどくどくを受けに行ってから戻し、
タイマンでは猛毒ではなく普通の毒状態として戦うという戦法を狙っている。

  • 滅びの歌、道連れ

タイマンではなくこちらの枚数が多ければ、滅びの歌をかければ勝ったも同然。
もちろん、その後3ターンの転がるを耐え切ることが出来るのが条件。
道連れもカウンターと同様、転がるが途中でキャンセル出来ない性質を利用して、1発目を見てから安全に道連れすることが可能。
ただし注意すべきは、ゲンガー・ムウマドーブルは、丸くなったミルタンクの2発目の転がる+3発目の転がるの2発で倒れてしまうという点。
つまり先制出来なければ、1発目の転がるを見てから後出しして道連れを選んでも遅いので、
ミルタンクが登場したらすぐさま道連れを使えるポケモンにチェンジする等の立ち回りが必要とされる。
ゲンガーがミルタンクに先制出来るかどうかはレベルによって違うので注意。

  • カイリキー

ミルタンクに圧倒的に有利ではないため「対策」とは言い難いが、少なくともミルタンクにとって戦いたくはないポケモン
ミルタンクは1回丸くなっただけでクロスチョップを約半分耐え、ミルク飲みで回復が追い付くようになってしまうが、
急所にさえ当ればどんなに防御力を上げていようと一撃で倒せるのが魅力。
当然、ピントレンズを持っているのが理想的。
勝率は現在調査中だが、ピントレンズを持っていれば後出しから6割前後でミルタンクに勝てる見込みがありそうだ。

  • 影分身

転がるは途中で外れるとダメージ倍増はキャンセルされ、1発目の貧弱なものに戻るという性質を利用して、
こちらも回避率を上げて転がるを当らないようにすればまず倒されることは無くなる。
持ち物は食べ残しが理想で、これなら転がるが命中しても回復技を使うことなく数ターンで全回復出来る見込みがある。
これはPP戦においてとても重要で、もしこちらが先にPPが切れてしまってもミルタンク側は転がるを当て続けないと倒すことは出来ず、
いずれミルタンクもPPが切れてお互いわるあがきを打ち合うことになる。
こうなれば、かなりの時間がかかるにせよ食べ残しが無いミルタンクの方が先に力尽きるというわけだ。*2
因みに同じ発想で、守るを1ターン〜2ターン毎に使うことによって連続で転がるのを阻止するという手もあるが、
守るのPPは転がるよりも少ないため、それだけでは最終的には転がるで突破されてしまうので対策にならない。
使うならば、上記のように毒や宿木をかけた上でターンを稼ぐために使うのが効果的だろう。

  • 黒い霧

上がった防御力と回避率のほか、丸くなるによる転がるの倍増効果も打ち消すことが出来る。
ただし、防御力と回避率の上昇はミルタンク側にとってはあくまで防御手段に過ぎず、
4発目や5発目の転がるの破壊力は健在であるということを念頭に置く必要がある。
黒い霧を使っているうちに転がるで倒されてしまっては元も子も無い。

ミルタンクを2発で倒せるぐらいの火力があるポケモンならば、影分身を積む隙を与えず倒せる可能性が高い。
ただしファイヤーは、4倍弱点のせいで転がる2発目で倒れてしまうので注意。
因みにミルタンク側は、Lv.52で55ファイヤーに先制出来るようになる。

*1:当然4発目もその半分なので約3割削られる

*2:ただし本当に長時間かかる恐れがあるため、PP戦は両者合意の上で行うことをお勧めする。