ダメージ感覚の類推

例えばサンダーとファイヤーは特攻が同じで、雷と大文字は同じ威力なので、
当然だがサンダーの雷とファイヤーの大文字は全く同じ火力である。

これをもう少し応用すると、
例えばガラガラに対するサンダーのめざ氷とファイヤーのめざ草は同じダメージであり、
また効果抜群のめざ草の威力は単純計算で70×2=140、
属性一致火炎放射の威力は単純計算で95×1.5=142.5なので、
ガラガラに対するファイヤーの火炎放射はサンダーのめざ氷とほぼ同じ〜ほんの少しだけ大きなダメージを与えられる、
というようなことも分かって来る。

他には、スターミーは防御と特防が同じ種族値で、
サンダーの特攻とヘラクロスの攻撃は同じ種族値で、
雷とメガホーンは同じ威力で、どちらもスターミーにとって2倍弱点なので、
スターミーにとってサンダーの雷とヘラクロスメガホーンは同じダメージになる。*1

ポケモン種族値や技の威力をきちんと把握していれば、
このようなことを脳内で類推しやすくなる。
出先でダメージ計算が出来ない時や、大会で瞬時にダメージ感覚を計りたい時には役に立つことがある。

サンダーの雷とヘラクロスメガホーンのような、
同火力の技は他にも沢山ある。以下にほんの一例を挙げる。


カイリューアイアンテールバンギラス地震
・スターミーへのエーフィのめざ悪=カイリキーのめざ霊*2
・ナッシーのソーラービーム=サンダーの雷
・ゲンガーの雷=ハッサムの捨て身タックル*3
・ゲンガーの冷凍パンチ=カイリキーの岩雪崩
・スターミーの冷凍ビーム=カイリューの冷凍ビーム
・カイリキーの大文字=カビゴンの大文字=ベトベトンの大文字*4
・ナッシーのめざ草=ヘラクロスのめざ格
ルージュラの冷凍ビーム=ライコウの10万ボルト*5
シャワーズの雨乞い+ハイドロポンプカビゴンの鈍い+捨て身タックル*6
キングドラハイドロポンプフリーザーの吹雪
フーディンの電磁砲≒バンギラス地震*7

また、これらとは別の知識として、以下の情報も覚えておくと便利。*8
・50ハガネール地震=50カビゴンののしかかり
フシギバナへのカイリキーの大文字=めざ飛
イノムーへのバンギラスの岩雪崩=噛み砕く

スターミーの例と同様に、防御と特防の種族値が同じというポケモンは、このような類推をしやすい。
スイクン、ツボツボ、メガニウムリングマキングドラ、等が該当する。

他には、何発で倒せるとか、身代わりを壊せるかという情報からダメージを類推出来ることもある。
例えばこちらの記事にあるように、50カビゴンののしかかりは55カビゴンの身代わりを壊せない。
これはすなわちダメージが1/4未満ということなので、これが急所に当たったらどれだけのダメージになるかを考えると、
それは1/2未満ということが類推出来る。

最後に、積み技を使う場合について。
剣の舞を1回積んで攻撃を3発撃つ場合、合計ダメージは「(素のダメージ×2)×3」となる。
一方、剣の舞を2回積んで攻撃を2発撃つ場合、合計ダメージは「(素のダメージ×3)×2」となる。
与えられたターン数はどちらも同じ4ターンで、最終的に与えるダメージはほとんど同じになるが、
相手が食べ残しを持っている場合、当然ながら相手にターン数を与えない方が良い。
前者の場合食べ残し回復が1回分多く入ってしまい、そのせいで倒せなくなるというケースもあり得るからである。

*1:厳密に言うと、サンダーの雷とヘラクロスメガホーンは共に属性一致技という共通点もあるから言えることである。

*2:エーフィの特攻種族値=カイリキーの攻撃種族値=130、共に属性不一致

*3:ゲンガーの特攻種族値ハッサムの攻撃種族値=130、雷の威力=捨て身タックルの威力=120、共に属性不一致

*4:これら3匹全て特攻種族値65

*5:共に特攻種族値115

*6:シャワーズの特攻種族値カビゴンの攻撃種族値=110、共に1.5倍補正。これを見ると、カビゴンの捨て身タックルというのが如何に強力であるかが分かる。

*7:フーディンの特攻種族値135、バンギラスの攻撃種族値134、電磁砲の威力=地震の威力=100、共に属性不一致

*8:これは類推では分からず、あくまでダメージ計算をして偶然見つけた関係。