HPから目覚めるパワーを判断する

金銀ではLv.50のポケモンのHPの最大値は、「種族値+106」で求めることが出来る。
多くのポケモン種族値は5の倍数(1の位が0か5)なので、
Lv.50でのHPの1の位は1か6となる。(例:ガラガラやゲンガー:HP種族値60⇒実数値166 ナッシーやブラッキー:HP種族値95⇒実数値201)

また、Lv.50では、
目覚めるパワードラゴン・エスパー・ゴースト・岩*1で下がるHPは4、
目覚めるパワー電気・水・地面・飛行で下がるHPは8、
目覚めるパワー草・炎・毒・格闘で下がるHPは12。
個体値と対応した目覚めるパワー表にすると、このようになる。

防御個体値
↓攻撃個体値
F(HP-0) E(HP-4) D(HP-0) C(HP-4)
F(HP-0) ドラゴン エスパー
E(HP-8) 電気
D(HP-0) ゴースト
C(HP-8) 地面 飛行 格闘

HP-4とHP-8が交差する草・炎・毒・格闘では、HP-12となる。
例えばLv.50のめざ飛ガラガラは166-8でHP158、めざ草ナッシーは201-12でHP189である。

これが頭にあれば、相手がLv.50ならばHPの1の位を見ることによって、大抵の目覚めるパワーは調べずに判別が出来る。
例えばLv.50でHP174のヘラクロスが登場した。HP最大値の1の位は1か6であるはずなので、1の位が4ということは、-2,-7,-12,・・・。
−2や−7というのは変な調整をしていない限りあり得ないので、-12。つまり目覚めるパワーの可能性としては草か炎か毒か格闘。
ヘラクロスなので、最も有力な候補はめざ格だろう、というようなことが推測出来る。
これをまとめると、以下のようになる。

HPの1の位 想定されるHP減少値 想定される目覚めるパワー
0,5 -1,-6,-11 無し(特殊な調整をしている)
1,6 -0,-5,-10 悪・氷・鋼・蟲 もしくは無し
2,7 -4,-9.-14 ドラゴン・エスパー・ゴースト・岩
3,8 -3,-8,-13 電気・水・地面・飛行
4,9 -2,-7,-12 草・炎・毒・格闘

当然、これはLv.50で且つHP種族値が5の倍数のポケモンでしか通用しないので要注意。また、HPの努力値調整をされていると見抜く術は無くなる。
なお、HP種族値が5の倍数でないポケモンは以下の通り*2。逆に言うとこれら以外のポケモンに対しては全て上記の理論を適用することが出来る。

種族名 HP種族値 Lv.50での最大HP
カイリュー 91 197*3
ピジョット 83 189
ニドキング 81 187
カメックス 79 185
リザードン
バクフーン
78 184
キュウコン
オドシシ
73 179
カモネギ 52 158
メタモン
アンノーン
48 154

時間制限のある大会などでは、このような瞬時の対応が出来ると意外と役に立ったりする。
また、対戦中に色々調べたりするのが嫌いな人にもオススメな考え方である。

*1:実用的なのは主にゴーストと岩

*2:2000で使用不可のポケモンおよび未進化ポケモンを除く

*3:※Lv.50カイリューは存在しない。