パーティ構築事情雑感 〜2013年末版〜

2013年は上半期のマルマインケンタロスの台頭以降、これと言って特筆すべきパーティやポケモンの出世などはあまり見受けられなかったように思う。
しかしふと気付くと、パーティの構築そのものに関する一般論がこの1年で大きく変化したのではないかという気がした。

具体的に言うと、これまでは「カビゴンパーティ」「サンダーパーティ」等、主にエースを中心に大まかにパーティが分類され、
それに対し「○○パーティには△△が刺さりやすい」というような研究がされて来た。
近年、WA編成は増えたものの、それでもサンダーケンタロスWAは「サンダーパーティ」であったり、ファイヤーリザードンWAは「ファイヤーパーティ」であったりと、メインとなるエースが存在し、「そのポケモンのパーティ」ということで括られていたように思う。
しかし最近、そのような分類が非常にしにくくなった。
と言うのは、marioさんの爆破速攻TAに代表されるような、エースの頭数が多く、パーティとしての性質を2つも3つも持っているようなパーティが増えたのが影響していると考えられる。
増えたというだけでなく、実際にそのような形態を持ったパーティが普段の試合でもより多く勝っているように見受けられる。また、先日の大会でもその傾向は顕著であった。
参加者12名中7名が「ガラガラもしくはサンダーを含む55エース2枚以上+爆破を持った50サポメンが3枚以上」を満たしていた。
「サンダーパーティ」や「バンギラスパーティ」、「爆破速攻パーティ」等というのはもはやパーティそのものを指しているに留まらず、
「パーティの中に含む要素のひとつ」としての認識が強くなっていると思われる。

このようなパーティ構築事情に関する変化がもたらす影響としては、
従来のような「○○パーティには△△が刺さるので、それを入れることによって○○パーティ全般を対策する」というような構築の仕方がしにくくなることが挙げられる。
ただ一方で、サポメンの方向性は大きく分けて二極化しているように思えるので、そこに今後の攻略のキーがありそうである。
二極化というのは、一方は主に爆破メインで速攻や昆布に持ち込むタイプ、一方は防御的なポケモンで長期戦にも対応しているタイプである。
前者で使われるポケモンカビゴン(自爆)・パルシェンマルマインがトップ3であり、他にハガネール・ナッシー等がある。
後者はフシギバナスイクンムウマカビゴン(クソカビ)あたりを筆頭に、他にハピナスブラッキーフーディン(サポート)等。
もちろんこれらだけが全てではないが、使われるポケモンは最近かなり絞られて来ているというのが現状である。

そこで、これらのサポメン複数に対して有利を取れるポケモンが、活躍のチャンスがあるのではないかと思われる。
エースの頭数が増えると必然的に、サポメン1キャラずつの選出率が上がるため、尚更である。
個人的には爆破ポケモン全般に強いバンギラスやガルーラ、現在使用率の高いサポメン全般に強めで、雷サンダーにも対面で有利を取れるバクフーン等には非常に注目しているところ。

また、パーティのレベル編成は55と50から成るパーティが極端に多いため、
その穴を突いたLv.51のポケモンを活用したバランスパーティも気になる所だが、方向性はまだパッとしない。

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*1:大会初戦敗退勢の筆者に代わって誰か環境を動かして下さい