金銀の魅力について

最近、まとめブログに取り上げていただいたことによりアクセス数が大幅に増えている。
この場においてまとめていただいたこと、このブログに来ていただいたことに謝辞を述べさせていただく。
最新のポケモン勢が金銀に触れる機会が出来たことを心から嬉しく思うと同時に、
「金銀とは一体どういったゲームなのか」を金銀に触れたことのない人でも判っていただける、一歩引いた立場からの記事が必要であると感じた。
なお、筆者はXYについて詳しい知識を持ち合わせていないので、*1
そのような立場からXYについても多少言及するので見当外れのこともあると思われるが、笑って軽く流していただけると有難い。

金銀がXYと違う点は多々あるが、金銀に於ける魅力は大きく2つであると認識している。

  • 環境が閉じていること
  • 対戦における情報量が多いこと

現在のXYの環境では環境は未だに着々と変化を続けている。
将来的に解禁されることが予想されるポケモン、技、特性などもあれば、まったく見当もつかない要素もあるだろう。
映画の配布ポケモン、新しいサービス、そして新作など常に進化を望める環境というのは非常にわくわくするものである。

ではもうベースとなる環境が変わることがない金銀には魅力がないのか?
そういうわけではない。金銀にはXYとはまた違った魅力があるのである。
例えばXYでジャローダ夢特性「あまのじゃく」が解禁されるとする。
この前後でジャローダにあまのじゃくがある環境と、ない環境で一つの区切りが出来るわけだ。
この区切りは対戦において多かれ少なかれ影響を与える。
あまのじゃくが追加されたことで生まれる新たな可能性、流行、立ち回り、そして淘汰されるものもあるだろう。
それと同時にジャローダにあまのじゃくが存在しない環境は研究が大きく進む可能性が途絶えることとなる。
ほぼ全てのユーザーは新しい環境に移行するからだ。

しかしこれは非常に惜しいことでもある。
ジャローダにあまのじゃくがないからこそ発展した要素も多々ありえたはずである。
つまり、環境の熟成が進む前に新たな環境に移行してしまうのだ。*2
金銀は環境が閉じているからこそ、その1つの環境が熟成を重ねたもの、そう思っていただきたい。
2004年頃から「金銀は終わった」と言われているが、それ以降も何度も環境が激変する戦術も発見され、停滞することこそあれ未だに進化を続けているのである。

対戦に於ける情報量の多さは、また違った金銀の面白さである。
性格、努力値などXYに比べると能力値の変動する要素が少ない。
また目覚めるパワーでさえもHPの変動からある程度タイプを予想することが可能である。
これは即ち奇襲などが通りにくいことと直結しており、パズルのような要素が強くなる。

*1:興味はあるのだが、互換性のあるソフトが多く、対戦できる環境を整えるのになかなか手が回らないのである。

*2:もちろんこれを筆者は否定的に見ているわけではない。環境が滞ることがないというのは大きな刺激である