パーティ変更アリの大会で有効な戦術

大会には大きく分けて試合ごとのパーティ変更禁止の大会と、変更アリの大会があるが、
変更アリの大会において有効と思われる戦術を少しまとめてみる。

  • 変な役割破壊

例えばナッシーが居座って来そうな場面で隠し持っていためざ蟲をいきなり打ったり、
バンギラスが居座って来そうな場面で隠し持っていためざ格をいきなり打つ、等。
4倍弱点持ちのポケモンに対しては狙いやすい。
特に目覚めるパワーは誰でも使えるため手軽で、中でも悪・氷・鋼・蟲はHPが下がらないため所持がバレない。
もちろん目覚めるパワー以外でもピンポイントな役割破壊は存在する。
バンギラスが嫌な音+破壊光線で、後出しして来たカイリキーを倒す、等。

ミラーコートは使えるポケモンが限られるが、カウンターは意外と色んなポケモンで狙える。
カビゴンの捨て身タックル、ガラガラの地震ヘラクロスメガホーン等の物理技を素の状態で打って来そうな時に、最大の隠し球となる。
サイドンカビゴン等で、カウンターの所持を明かしつつ相手の物理技を牽制して戦うのも強いが、
やはりこのような技は隠し持っていざという時に相手を一瞬で落とす使い方が最も強いと筆者は思っている。

  • ファントム戦術

エースをわざと出さずに、爆破+爆破+Lv.50のポケモンを1匹残しするような戦術。
ガラガラやバンギラス等、特定のポケモンを相手の選出に引きずり出す力が強いポケモンほど有効。
55ガラガラエースのパーティを使い、相手に水ポケモンエアームドを残させて、こちらは爆破+爆破+マルマインを出す、等が代表的な使い方。
もっとも、ガラガラは現在メインのエースよりは複数エースの一角としての使い方の方が多いため、
現在ガラガラでこのような戦術はあまり期待は出来ないだろう。

  • 同じパーティを使い、型だけ変える

パーティ変更アリとは言え、パーティの見た目が同じなら「同じパーティだな」と思うことは多い。
そこで、既に公開されている情報の裏を突いた型にコッソリ変えておくのは有効になりやすい。
代表的なのは、フーディンのアンコールを見せておいてカビゴンに鈍いを積ませず捨て身タックルを打たせるようにして、
次の試合ではアンコールをカウンターに変更しておく、等。
他には、寝言で使っていたカビゴンを自爆に変更する等も出来る。
バンギラス等、型が豊富なポケモンは攻撃範囲をガラリと変えるのも有効だろう。


このような戦術を「盤外戦術」と称して嫌うプレイヤーもまた多いと思うが、
ルールがルールである以上、本気で勝ちを目指すにはこれらの戦術は無いよりあった方が有利というのは否めないはず。
自分からは使わない場合でも、最低限「相手に使われることに対する警戒」だけはしておいた方が良いだろう。
パーティ変更アリ大会においてひとつのパーティを貫き続けるのもまたカッコ良いことだとは思うが、
大幅なハンデを背負っており、これらの戦術を使われるリスクがあるという覚悟は必要だと思われる。