影分身+転がるポケモンまとめ

少し前から色々なポケモンで使われるようになり、
突然使われると対応出来ず初見殺しを喰らうことも少なくない、影分身+転がる戦術について、
使い手ごとにその性能を比較しまとめてみようと思う。

3大転がるポケモン

耐久力が高く、回復技を組み合わせてひたすら積んだあとにじっくり決定力を出すのに向いているポケモン

最もメジャーな影分身+転がるポケモン
丸くなるを併用出来る点、ミルク飲みで再生回復しながら積める点、
カビゴンを後出しから起点に出来る点、素早さが高い点、弱点が少ない点など、
影分身+転がる戦術を使うにおいてメリットとなる点が山ほどある。
今でこそ鈍いミルタンクが主流となっているが、数年前はミルタンクと言えばほとんど転がるというぐらいだった。
今でもミルタンクの裏拓であり、強さを担っていると言って良い。
詳しい解説はこちらこちらの記事に記してある。

影分身の他に小さくなるを覚えることが出来る。
小さくなるは影分身に比べてPPが多いが、踏み付けを2倍ダメージで受けてしまうというデメリットがある。
踏み付けはまず対戦で使われることが無く、倍で受けたとしても丸くなるを積んでいれば全く問題無いので、
小さくなるを採用するデメリットはほとんど無いと言って良い。
ミルタンクと同じく、丸くなると再生回復と併用出来る。
弱点の少なさと圧倒的な特殊耐久により、こちらは特殊ポケモンを起点にして積むことが可能。
物理耐久は低いものの、丸くなる+小さくなるによって物理ポケモンの前でも積める場合がある。
丸くなるの代わりに身代わりとも併用出来るが、素早くないので使いづらい。
それよりも物理耐久を補強出来る丸くなるの方が合っている。
基本的に受け主体のハピナスが、決定力を出せるという部分がポイント。

  • ツボツボ

ミルタンクハピナスと比べ、少し属性的な弱点を持つものの、
耐久力は物理・特殊ともに申し分ないほどあり、
弱点さえ突かれなければかなり色々なポケモンの前で影分身を積んで行くことが出来る。
再生回復は覚えないものの、その耐久力の高さによって、眠るで隙を見せても成り立つというのが特筆すべき点。
また、ハピナスと同じく普段はひたすら受けるポケモンだが、そこから決定力を出せるというのが大きい。
元々絶望的に攻撃力が低いが、岩タイプを持っているので、属性一致で転がることが出来る。
以前書いたこちらの記事も参照されたい。

その他の回復系

食べ残しを持たせなくても良いというのが特徴。

  • ピクシー

丸くなると月の光と併用することが出来る。小さくなるを覚える。
月の光はミルク飲みやタマゴ産みと比べて圧倒的にPPが低い点に注意。
ミルタンクハピナスと同じく弱点の少ないノーマルタイプであり、
物理・特殊ともに耐久は取り立てて高いわけではないがどちらも安定はしている。
丸くなるの代わりに身代わりを使うことも出来る。
転がる型の性能も決して悪くはなさそうだが、
元々非常に器用なポケモンであり、腹太鼓で決定力も簡単に出せるため、
他の型で使った方が強いという場合が多い。

影分身+転がるを、自己再生と併用出来る唯一のポケモン。丸くなるも覚える。
自己再生はミルク飲みやタマゴ産みと比べて圧倒的にPPが多い、完全上位互換技である。
種族値がかなり低く、弱点を突かれると一溜まりも無いため、
得意な一部のポケモンに対してピンポイントに使えるという程度。
また、ド忘れを覚えることが出来るため、
影分身を切って丸くなる+ド忘れで物理・特殊両面の耐久を上げて転がるという手もある。
この場合鈍い持ちの相手に対応出来なくなる危険性があるが、
代わりに電気ポケモンの前でも粘れる可能性が出て来る。

  • ナッシー

影分身+転がるを、光合成や宿木のタネと併用出来る唯一のポケモン
技について注意すべき点が2つある。
ひとつは丸くなるを覚えないという点。
もうひとつは、身代わりは光合成と両立出来ないという点である。
よって、身代わりを持たせる場合、光合成の代わりに回復技として宿木のタネを持たせる線がある。
これによって、いわゆるやどみが状態を作り出すことが出来る。
光合成を持たせる場合、丸くなるも身代わりも使えないため、
何かひとつ攻撃技を持たせたり、足止めのための眠り粉などを持たせても良いだろう。
元々のポテンシャルが高すぎて、わざわざ転がる型で使う価値がほとんど無いポケモンと言える。

ツボツボと同じく、再生回復も身代わりも覚えないため、眠ると併用することになる。
元々受けるのに手一杯なポケモンなので、決定力を持てるようになる点は良い。
特定の型のカビゴンパルシェン等を起点に出来るが、
4倍弱点が2つもあるのはやはり痛く、場に居座って影分身を積んで行くのはどう考えても合っていない。
岩タイプを持っているため属性一致で転がることは出来る。

サニーゴと同じく丸くなる+ド忘れと併用することが出来る。
再生回復は出来ないため眠る依存となるが、素早さは高い。
独自性はあるものの、わざわざオオタチでやる必要性は不明。

回復技無し型

基本的に食べ残し持ちが前提。

最速の転がるポケモン。しかし丸くなるを覚えない。*1
使うなら代わりに身代わりを持たせることになるだろう。
残りの技スペースで電磁波や攻撃技など、自由なことが出来る。
丸くなるの代わりにリフレクターで物理耐久を上げたり、嫌な音で火力アップを図ることは可能。
Lv.50で自然採用出来るポケモンなので、初見殺し的には使えるかも知れない。

丸くなる+転がるを併用出来る最速のポケモン
よって、影分身+身代わり+丸くなる+転がるという、技枠をフルに使った4段コンボが出来る。
回復技こそ無いものの、影分身+身代わり+丸くなるによる物理耐性はかなり高く、
転がっている最中に身代わりを破壊されたとしてもそのまま倒される危険性は低い。
マルマインにも言えることだが電気ポケモンに対し耐性を持っている点も非常に優秀であり、
電気ポケモンを影分身の起点にすることが出来るのが大きい。
素早さもあるため、このような型で使う価値が十分にある。
また、影分身+身代わりのみに頼り、丸くなるを抜いて攻撃技を持たせる手もある。
属性一致を活かせる電気技や、ハガネール・ガラガラ・ゴローニャ等に強くなる波乗りなど。
これによって、転がる戦術とは違った通常の電気ポケモンとして扱うことも出来るようになるため、
一気に立ち回りの幅が広がる。
通常の攻撃技で体力を削って眠らせてから転がり始めるというコンボも可能。
他に全く毛色の違った型が複数存在するため、型が読めず、それぞれ対策出来るポケモンも異なるという強みがある。

ライチュウの次に素早い、丸くなる+転がるが出来るポケモン
素早さはだいぶ落ちるものの、物理・特殊ともに耐久力が高いのが偉く、
水や氷に対する耐性を利用して積んで行くことが出来る。
これも4段コンボが出来るが、丸くなるの代わりに属性一致の水技や、
影分身からの試行回数を稼げる冷凍ビームor冷凍パンチ等を持たせても良い。

ライチュウカメックスとは異なり、丸くなるを覚えないが、
その代わり特攻が非常に高いため、通常の電気技を持たせて戦うことが出来る。
電気技で突破出来ないポケモンに対して影分身+身代わり+転がるでの突破を図る、という使い方になる。
耐性が非常に多いというのが特筆すべき点であり、
パルシェンやナッシー、特定の型のバンギラス等に対し、
身代わりで完封しながら安全に影分身を積み始めることが出来る場合が多い。
物理攻撃力は低い上に丸くならないので、転がるの火力は他に比べてかなり低いという点に注意。

*1:初めから十分丸いので、これ以上丸くなれないのだろうか。