n発で倒せることの意味

どの攻撃で誰を何発で倒せる、といった計算はよくされるが、

一般的に「n発で倒せる/倒される」ということは、タイマンやサイクルにおいてどのような動きになるのかをまとめてみた。

 

・1発で倒せる

先制出来るならば、敵から1ダメージも食らわずに倒すことが出来る。

逆に言うと、HPが1でも残っていれば、勝つことが出来る。

攻撃が当たった瞬間勝ちなので、影分身などの戦術に対して有効である。

また、食べ残しや黄金の実と言ったアイテムを相手が持っていても発動させないため、損させることが出来る。

相手を倒したらターンカットが生じるため、自分のターンの最後に食らう毒や宿木と言った定数ダメージをカット出来る上、

食べ残し回復はカットされないため、毒や宿木を受けながらもHPを回復することが出来る。

残りHP1で猛毒状態であっても、敵をすべて先制一撃で倒せるなら一度も毒ダメージを受けずに勝てるということになる。

砂嵐ダメージだけは食らうので注意。

攻撃を受ける側は、もしギリギリ1発で倒されてしまうという場合ならば、

リフレクターor光の壁+黄金の実を持つことによって、それを2発耐えられるようになる可能性がある。

 

・2発で倒せる

再生回復持ちの相手に対して、回復量よりも多いダメージを与えることが出来る。

すなわち、再生回復と攻撃をお互い繰り返していれば、いずれダメージの方が上回り、相手を倒すことが出来る。

もしくは、急所が出れば一撃なので、その瞬間勝ちとなる。

ただし、PPの少ない技は、PPが多い自己再生などに対し受け切られてしまう可能性はある。

(例:55木炭ファイヤーの日本晴れ+大文字は、50スターミーを2発で倒せるが、命中率も加味すると自己再生連打に対してPP8回分で倒すのは困難)

奇跡の実を持っていれば、相手からの状態異常技をカットしながら実質ノーダメージで倒すことが出来る。

後出しで受けに来た相手に対しては、先制出来ればノーダメージで倒すことが出来る。

食べ残しや黄金の実といったアイテムは発動するので、加味する必要がある。

特に、「高確率2発もしくはギリギリ確定2発で倒せる」という相手は、

黄金の実を持たれると高確率で耐えられてしまうようになる場合が多いので注意。

 

・3発で倒せる

眠るによって受けて来るポケモンを倒すことが出来る。

寝言を持っていない場合、眠るで回復してから再度眠るまでは3ターン必要であるため、

3発で倒せるならば、眠るを繰り返して受け続けることが不可能となる。

再生回復持ちに対しては、急所を出さないと倒すことが出来ない。

なお、「高確率3発またはギリギリ確定3発で倒せる」という相手は、

食べ残しを持たれると基本的に高確率もしくは確定で耐えられてしまうようになるので注意。

 

・4発で倒せる

眠るによって受けて来るポケモンを急所待ちすることが出来る。

急所が出なければ、眠るによって永久的に受け続けられてしまう。

ただし、攻撃側が先手を取れる場合、眠るを持っているポケモンも倒すことが出来る。

55サンダーの10万ボルトで50カビゴンは4発かかるが、

眠ったばかりのカビゴンがサンダーを受けに来た場合、

カビゴンチェンジ:10万ボルト(1)

10万ボルト(2):ぐうぐう

10万ボルト(3):ぐうぐう

10万ボルト(4)

という流れになるため、急所が無くても倒すことが出来る。

つまり吠えループ(後述)でも確実に倒すことが出来る。

急所待ちが必要な場合であっても、PP8の技以外では、全弾打つことが出来ればいずれ急所に当たる確率は5割を超えるため、突破が期待出来る。

また、4発で倒せるということは、相手のHPを1/4以上削れるということであるため、

身代わりを1発で破壊出来るということになる。

 

・5発で倒せる

吠えループによって急所待ちすることが出来る。

上記の例でカビゴンのレベルが55になると、ほぼ5発かかってしまうが、

カビゴンチェンジ:10万ボルト(1)

10万ボルト(2):ぐうぐう

10万ボルト(3):ぐうぐう

10万ボルト(4):なにか

この「なにか」のターン、カビゴンは眠るを使わないと、次の10万ボルトで倒されてしまうため、眠るが必須である。

しかし、ここでサンダーが吹き飛ばしを使うことで、

「眠ったばかりのカビゴン」を退場させることが出来るため、

またふりだしからやり直すことが出来る。そしていずれ、

カビゴンチェンジ:10万ボルト(1急所)

10万ボルト(2):ぐうぐう

10万ボルト(3):ぐうぐう

10万ボルト(4)

となり、急所ヒット+通常ヒット3回は、通常ヒット5回とほぼ同じダメージになるので、

これでカビゴンを倒すことが出来る。

このループは古来から「吠えループ」と呼ばれ、サンダーやライコウによる基本的なコンボとして知られている。

(※交代読み吠えるで強制的にカビゴンを退場させる昆布とは異なり、読みの要素が無い安定行動を取れるところがポイント)

ただし、これはカビゴンがサンダーよりも遅いから成り立っている戦術であり、自分よりも素早いポケモンには通用しない。

また、攻撃を受ける側からすると、相手に1発で壊されない身代わりを貼ることが出来る。

 

・6発以上

回復技持ちを、攻撃だけで倒すことは基本的に不可能。

撒き菱や、混乱などの事故を絡める必要がある。