サンダー昆布パーティの構造について

以前昆布の3枚セットについて述べたが、これを最も高性能な形で実現出来るのが、55吹き飛ばしサンダー+パルシェンカビゴンだと筆者は思っている。*1

55 サンダー 10万ボルト めざ氷 吹き飛ばし 眠る 奇跡の実
50 パルシェン メイン技 撒き菱 鈍い 大爆発 麻痺治しor黄金の実
50 カビゴン のしかかり サブ技 眠るor鈍い 自爆 薄荷の実or食べ残し
  • 55サンダー

言わずと知れたライコウと並ぶ筆頭昆布キャラ。性能自体に関しては昆布性能比較の記事を参照されたい。
追記として、吠えループでの対カビゴン突破性能をまとめると、
撒き菱が入っていれば53食べ残しカビゴンは高確率3発なので急所待ちの必要すら無く、55食べ残しカビゴンは急所待ちとなる。
撒き菱無しでも53食べ残しカビゴンは確実に急所待ちができ、55食べ残しカビゴンは急所が出ればほぼ5割近い確率で突破出来る。
よって、53食べ残しぐらいのレベルのカビゴンの場合、サポメンに高速スピンを入れても55吹き飛ばしサンダーの受けには全くならず、55食べ残しカビゴンですら確定では受からないということになる。
これは逆にサンダー側の視点から見れば、撒き菱役を入れずしてカビゴンパーティを攻略する線も充分にあるということを示唆している。
ただしその場合、実際の所はカビゴンを眠りに追い込むまでのターン数が増えるため、
サポメンのカビゴン流し役の負担が増えるためカビゴンにかなり厚いサポメンが必要となる。
参考ログ1
参考ログ2
道具に関してだが、こちらの記事に書いたように、サンダーは麻痺が致命傷となるため、薄荷の実よりも奇跡の実が有力だと実戦を通して感じた。
特に先制されるスターミーと向き合った際、電磁波を確実にカットしつつ、後攻10万ボルトで倒せるのが大きい。
また、これは薄荷の実でも同じだが、眠り粉ナッシーに対して対面から倒しやすくなる。
クソカビを吠えループで倒す際にも効いて来るし、ムウマを起点にする際に近頃多い電磁砲の対策にもなる。

カビゴンの鈍いに合わせたいので鈍い。リフレクターが無くとも、撒き菱さえ撒いてあれば55サンダーがタイマンで55ガラガラに殴り勝てる。
メイン技は、バンギラスハガネールに有効な波乗り、草に有効な冷凍ビーム、どちらも捨てがたい。
ここは残りのメンツとの兼ね合いになると思われる。
道具に関しては、ケンタロスセット同様、麻痺を治したい。
しかしパルシェンの対カビゴンとしての仕事はケンタロスセット以上に重いため、カビゴンの攻撃を耐える回数が増える黄金の実も充分にアリだと思えて来た。

昆布の3枚セットの記事で書いた大文字型が筆者のオススメ。しかし高レベルゲンガーが重くなるのと、
エアームドは来たら来たでサンダーの出汁にすれば良いので、正直地震とフィフティーフィフティーぐらいかも知れない。
食べ残しが余らなければ眠る+薄荷の実となるが、余れば鈍いが良いだろう。55鈍いカビゴンパルシェンに一任せずに済むようになるのが大きい。
鈍いが無い場合の対55鈍いカビゴンの対処法については、前回の記事で書いた通り。

この3枚セットが非常に汎用性が高く、特に2011年頃より前のパーティに対してはかなり多くの組み合わせに対してこの3枚のみで有利を取ることが出来ると実感している。
しかし、ここ数年で台頭して来たバンギラスフーディン、いばみがサンダーと言った面々に軒並み弱いため、そのあたりを残りで対策する必要がある。
ここまでの穴としては、主に以下のようなものが挙げられる。
・55ライコウ(昆布も寝言も)
・55サンダーミラー
・55フーディン
・55ゲンガー
・55破壊の遺伝子ケンタロス
・爆破速攻からの1枚残し
・サンダーに先制するポケモンが多いバランスパーティ
・寝言カビゴン
バンギラス
ただしバンギラスに関しては、そこまで穴というわけでもない気がしている。
バンギラスパーティに大文字カビゴンを受かるポケモンというのはバンギラス自身しか居ない場合が多く、
結果的にバンギラスに自爆を当ててサンダーで崩すことを狙いやすいのではないだろうか。
もちろん明らかにサンダー側有利とも言えないので、対策出来ればするに越したことはないという程度のレベルだと思う。
大問題なのは上から6つの項目。これらを残りの3枠で出来るだけ高性能に埋めたい。

今筆者が圧倒的に有力だと思っているWAの相方がこれ。
ライコウに勝つための地震と、サンダーに勝つための岩雪崩と、カビゴン1枚残しに強めの爆裂パンチまでは欲しい。
残りは大文字なり冷凍ビームなりの特殊技を持たせて範囲を広げておけば、ライコウパーティやバランスパーティ、サンダーパーティミラーにかなり強くなることが期待出来る。
フーディン性能は言うまでも無い。噛み砕くを持たずとも、地震か岩雪崩を連打するだけで充分倒せる。
水や格闘などサンダーの出汁となるポケモンを呼ぶ力もかなり強いため、選出でも有利な読み合いに持ち込みやすい。
食べ残しを回せるという点も見逃せないが、別段食べ残しが必要というわけでもないので、もし余ったらカビゴンに持たせて眠るを鈍いにしたり、後述のハガネールに渡すのが良いと思われる。

  • タイマンに強い鈍い系エース

サンダー昆布の弱点として、爆破+爆破を仕掛けられてタイマンに持ち込まれるというものが挙げられる。
55カビゴンパーティに対しては、複数対決をしていればほぼキラーと呼べるほど圧倒的にサンダー側が有利だと思っているが、
カビゴン側がサポートに爆弾を2枚用意して来たら一気に不利となる可能性がある。
そこで、最低限鈍いカビゴンとのタイマンで勝てる、別の鈍いポケモンを後ろに控えさせておくという策がある。ポリゴン2等が筆頭候補。
実は、このようなポケモンは昆布パーティとは非常に相性が良いと最近気付いた。
元々昆布パーティはパルシェンフォレトス、自爆カビゴンと言った爆弾が容易に入るため、
昆布の他にもう1枚タイマン用のエースを用意して、爆破+爆破+1枚残しという戦術を非常に組み込みやすいのである。

バンギラスや、サイドン入りのフーディンパーティに強くなれるため一時期WAとして使用していたが、
↑に上げた弱点の中で肝心な部分を解決出来ていないためお蔵入りとなった。
もし50のサポメンでそのあたりを解決出来るなら、WAの候補には挙がる。

  • 55ガラガラ

サンダーとの相性補完は言うまでもなく非常に優秀。しかしその方向では爆破速攻TAという既に完成されたパーティがあるため、ここでは考察しない。

サポメン筆頭候補。ライコウやいばみがサンダー、高レベルゲンガー、ケンタロス、寝言カビゴン、一部の鈍い1枚残し等をカバーすることが出来る。
これを入れることで、例えば対ライコウ戦では、爆破+爆破+ハガネールという選出も選択肢に入れることが出来る。
また、パルシェンで相手にしたくない電気技カビゴンの流しとして使えたり、
55サンダーのキラーとも言えるマルマインケンタロスに強いのも優秀。
昆布の3枚セットで述べた、いわゆる「3枚目」としても、カビゴンの次ぐらいに適任である。
特に食べ残しが余った場合は真っ先に採用に至ると思われる。

  • 50大爆発ナッシー

黄金の実で55カビゴンを流すことができ、眠り粉でサポートが出来る爆弾。
特にサンダーが動きにくい、カビゴンや電気や地面が相手に2匹居るような場合、ナッシーが動きやすくなる。
パルシェンで不安なサイドンをかなり安心して受けられるのも地味な利点。
ゲンガーが邪魔なので、メイン技はめざ草よりもサイコキネシスが良いかも知れない。

パルシェンよりもかなり多い回数55カビゴンを流せる撒き菱要因。
特に対55カビゴン戦では、こちらのサポメンが55カビゴンをどれだけ流せるかが課題となる場合が多いので、この点は重要。
地味に、厄介なフーディンやナッシー、バンギラスあたりに対してめざ蟲で打点が入るのが嬉しい。
枠さえ余れば、パルシェンと併用して第2の撒き菱要因として是非入れたいポケモン


まだ未完成だが、筆者は今の所このあたりのメンツを有力候補として考え中。

*1:前の記事では例としてサンダー+パルシェンカビゴンを挙げることが多かったので誤解されやすかったかも知れないが、前の記事ではあくまで昆布の基盤となる3枚セットを一般化しただけのつもりだった。