外的要因から見る時代考証
ジム城PBSによる金銀は10年以上続いているゲームなので、今と昔では全く環境が違う。
それは対戦考察やメタ的なことに関しても言えるが、それとは全く無関係な、外的要因も大きく関与している。
対戦の歴史が長いと、昔のことについて考察することはよくあるが、その際に忘れられがちなのが、この外的要因である。
これを踏まえた上で考察をしないと、間違った解釈で歴史を噛み砕いてしまう危険性があり、非常に重要なポイントのひとつだと筆者は考えている。
今回はそんな、直接的な対戦考察の話とは別な、外的要因が引き起こす今と昔の違いについて考察してみる。*1
*1:今まで金銀界でもあまりこのような考察は、記事としては無かったのではないだろうか?
55怪しい光ゲンガー
爆裂パンチを標準装備した55フルアタゲンガーを何度も使っていて、ふと気付いた。
「爆裂パンチの枠を、怪しい光にしたらどうか」。
実戦経験で分かって来た感覚だが、爆裂パンチそのもので与えるダメージよりも、
確実に、かつ多い回数混乱をかけられる方が有益な場面が多いような気がして来た。
単純計算で、爆裂パンチのPPで相手を混乱させられる回数の期待値は4回だが、怪しい光はこれが4倍の16回となる。
これは例えば、「55寝言カビゴン+50素眠りブラッキー」のような組み合わせを、PPを枯らさず2タテ出来る確率に強く影響して来るのではないかと踏んでいる(まだ実証は出来ていないが)。
また、不利な相手に怪しい光を当て逃げする場合も当然、爆裂パンチより確実に後続の負担を減らすことが出来る。
奇跡の実を100%剥がすことが出来るという点も見逃せない。
もうひとつメタ的な話をすると、フーディンや中レベル以下のライコウが減っている現在ではシャドーボールの重要性が落ちている。
怪しい光は、PPは少ないがシャドーボールに変わって寝ているカビゴンに無駄打ち出来る技でもあるため、対カビゴンに関してはある程度代用が利く。
ここで、技スペースに余裕が出来たので他の技を持たせることが出来るようになる。
現在最も有用と考えているのは、サイコキネシスである。
ポニョやポンタ等でも使われているので説明は不要かと思うが、対ヘラクロス、カイリキー、フシギバナあたりで絶大な力を発揮する。
55ヘラクロスに対しては中乱数2発なので、55地震ヘラクロスという、ゲンガーにとって最悪な型だった場合でも、
完全タイマンでは初手怪しい光→10万ボルト×2の手順で、単純計算で約75%の勝率を確保出来る。
また、ミラーマッチに関してもちょうどシャドーボールの代わりとなることが出来る。
対寝言カビゴンに関しては、一度特防ダウンを引けば2回混乱+10万ボルトでほぼ突破出来る。
55ゲンガー 10万ボルト/冷凍パンチ/サイコキネシス/怪しい光@何か
対カビゴンを更に重視するなら悪夢などや、対ハガネールバンギラス等を見たい場合は目覚めるパワー水など他の技でも良いかも知れない。
道具は奇跡の実か食べ残しが渡れば文句無しだが、低コストなアイテムでも充分だと思われる。
パーティ単位での組み合わせとしては、
ポニョや以前公開したセキチクジムに準じて、50カビゴン+50ナッシーとの組み合わせを基本形として組み始めるのが良いと考えている。
シャドーボール爆裂パンチ型の場合、55寝言カビゴン+50追い打ちブラッキー+50ムウマ(ゲンガー)という組み合わせに対してこの3枚を選出した場合、
ゲンガーがカビゴン+ブラッキーを2タテする見込みがかなり怪しいため有利とは言い難かったが、
この怪しい光型ならその点はかなり解消されると考えている。
荒れろ大会! -爆裂パンチカビゴン-
表題がいつの大会のことを指すのか筆者には皆目見当もつかないが、とまあそのような感じである。
さて毎度のこと、爆破速攻TAが大会で優勝していたのでは面白くない。
かと言って、ポニョのような他ユーザーが雛形を作ったパーティで出場するのも性に合わない。
サンダーは大会に出場するにはあまりにも不向きである。
環境中、寝言カビゴンの強さは周知であるが、筆者が『将来的に寝言カビゴンの強さは破綻するのではないか』という懸念を抱いていたことはこのブログ中で述べていたと思う。
しかしながら、地震カビゴンではミラーマッチの相性関係にとほうも無く苦労する。
そしてカビゴンPTに共通する壁として所謂ポニョ(ポリゴン2をAとした爆破速攻)が存在する。
以上のような問題点から、爆裂パンチカビゴンで出場を検討していた。
│55│カビゴン│捨て身タックル│爆裂パンチ│鈍い│眠る│食べ残し│
爆裂パンチカビゴンは、寝言カビゴンほど決定力の補助が必要なく、地震カビゴンと比較してミラーマッチで優位性を持つ。もちろんポリゴン2にも強い。
構築の段階で寝言カビゴンと見分けがつきにくい点も、大会PTとして優秀である。
寝言カビゴンと地震カビゴンの中間のような性質を持っているが、弱点も中間のような性質だ。
まず、ゴーストへの決定力が皆無であることから改善を目指した。追い打ちの導入である。
│50│ヘルガー│大文字│追い打ち│泥棒│眠る│薄荷の実│
追い打ちはほぼブラッキーとヘルガーからの選択となるが、ヘルガー選択した。
地震カビゴンによくある弱点として、状態異常耐性の低さからポニョのようなPTによくいる眠り粉大爆発ナッシーに自由に動かれてしまう点がある。
これは爆裂パンチカビゴンにも同様であり、この欠点を改善するため炎技を持てるヘルガーにした。
また鋼に対しても(カビゴンでいつかは突破できるとはいえ)速い決定力が欲しかった。
ポニョのような取り巻きの爆破でカビゴンを止めながらタイマンを目指すといったパーティなら、こちらから相手の作戦に乗るのも手である。
草のような消費する木の実を持つキャラが全力で逃げていくため泥棒を選択したが、眠るの必要性などを含め、技、道具には検討の余地があるかもしれない。
また55ゲンガーに不安を残すため、残りの枠で改善することにする。
│ハガネール│地震│毒毒│吼える│大爆発│破壊の遺伝子│
55ゲンガーに対する一定の壁として、ハガネールを採用することにした。
ゲンガーに限らずマルマインを起点にする爆破速攻、バトンタッチサンダースやブラッキーなど、
強力なコンボの殆どに高い対策レベルを持つハガネールはやはり優秀である。
│50│ナッシー│サイコキネシス│宿木のタネ│眠り粉│大爆発│黄金の実│
ゴーストに対して決定力を持たない以上、55ゲンガーへの対抗手段はできる限り用意しておきたい。
そのため、草枠としてフシギバナと違い、黄金の実を持たせることでゲンガーに突っ張ることができるナッシーを選択した。
ミラーマッチや対サンダーにおいてもフシギバナを起点にできることは重要である。
ハガネール、ナッシーとゲンガーの対策を用意したが、本音を言えばもっと高い対策レベルを確保しておきたい。
また、フシギバナでなくナッシーを選択するデメッリトとしてドーブル、カイリキーへの対策が甘くなる点が挙げられる。
│50│スターミー│波乗り│リフレクター│電磁波│自己再生│奇跡の実│
ファイヤー、バクフーン、バンギラス、ガラガラ、爆破速攻など止めにくい速攻寄りのPTを尽く止めるスターミーは外せない。
寝言カビゴンと判別しにくいこのPTにおいて、対バンギラスを厚くできることは型読みの誤認を狙えるためメリットである。
またカビゴンAではドーブルに先手を取れる数少ないキャラということも貴重である。
さて、最後の枠でヘラクロスの対策をしたいと思う。
│サンダー│10万ボルト│目覚めるパワー氷│電磁波│リフレクター│光の粉│
木の実が足りなくなるのはカビゴンパーティではご愛嬌。
この枠はエアームドでも良い。
面倒くさくなってきたので公開。
まだまだ煮詰めるべき個所が残っている。
特にサンダーハガネールについてエアームドガラガラのような形も十分考えられる。
終わり。
遅い爆弾に薄荷の実を持たせる
爆破速攻パーティでは、速度が早くなり眠るを持つポケモンが減るため、薄荷の実が余るという現象が比較的起こりがちになる。
また、爆発するポケモンは素早さの低いポケモンが多く、フシギバナやナッシーに上から眠り粉で足止めされやすい。
そこで、そのような爆破ポケモンに、眠り粉対策として薄荷の実を持たせることが有効である。
例えば、
Lv.50 ハガネール 地震/どくどく/吠える/大爆発@薄荷の実
Lv.50 マルマイン 10万ボルト/電磁波/光の壁/大爆発@薄荷の実*1
Lv.50 パルシェン 冷凍ビーム/リフレクター/撒き菱/大爆発@薄荷の実*2
これらのような型は既に使っている人が居るが、他にも、
Lv.50 カビゴン のしかかり/地震/鈍い/自爆@薄荷の実*3
Lv.50 ゴローニャ 岩雪崩/鈍い/吠える/大爆発@薄荷の実
Lv.50 ベトベトン ヘドロ爆弾/大文字/嫌な音/大爆発@薄荷の実
などなど、何でもアリだろう。
草が跋扈している今こそ、有効なテクニック(?)のひとつになるのではないだろうか。
6ヶ条を基準としたエースの評価
前回の記事でせっかく6ヶ条を定めたので、
試しにそれを元にエースの性能を数値化してみる試み。
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3/26追記
誤解がありそうなので追記しておきます。
この6ヶ条はあくまでも「TAのエース」という前提であり、SAやWAには必ずしも当てはまらないと思います。
なのでこの記事に挙げたものも、あくまで「TAのエースとしての性能」に他なりません。
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(前回のおさらい)
1.55カビゴン+αに強い(タイマン性能)
2.バンギラス+αに強い(全抜き性能)
3.50でよく使われるポケモン全般に強い(爆破速攻に強い)
4.1枚残しによりタイマンで非常に多くのポケモンに勝てる
5.フシギバナ・エアームドを容易に倒せる
6.有象無象に強い
それぞれのエースに対し、これらの項目をどれだけ満たせるかを見て行こう。
点数を以下のように定める。
ほぼ満たせる:2点
ある程度は満たせる:1点(※「ある程度」というのは言い出したらキリが無いので、厳しめに見ます)
あまり満たせない:0点
項目1は圧倒的に重要だと思うので、これだけ2倍の点数とする(4点・2点・0点)
以下、筆者の独断に基づいた結果。もちろん全員Lv.55前提。
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