55ガラガラのめざパのタイプは？
今回はLv.55のガラガラのめざパのタイプについて考えたい。
ガラガラLv.55 地震/岩雪崩/剣の舞/目覚めるパワー飛行＠太いホネ
従来のいわゆるガラパは、ガラガラのレベルが55でも53でもこの型であることが多かったように思う。
低レベルの抜きポケとして扱う場合には、めざパのタイプが蟲*1になることもあるが、
エースで使うとなると、全抜きするに当ってヘラクロスという障害が生じるのを嫌ってだろう。
しかし逆に考えると、めざパのタイプを蟲ではなく敢えて飛行にする理由は、ほとんど対ヘラクロスでしかない。
草ポケモンは蟲でも弱点を突けることは同じだし、草＋毒は地震が等倍ダメージで入る。ワタッコには岩雪崩がある。
蟲ポケモンも全員岩雪崩でいい。唯一パラセクトだけは飛行の方がダメージが入るが、
実戦では滅多に見られない上に、仮に現れても先制で岩雪崩2発で倒せるので如何様にも対処出来る。
格闘ポケモンには飛行で弱点が突けるが、地震を打った方がダメージは大きい。
他に強いて気にすることがあるならば、岩雪崩の命中率ぐらいだろう。*2
一方で、めざパを飛行にすることによって失うものは色々ある。
- 耐久がかなり落ちる
めざパが蟲だとHP減少が無いため、通常のHP182の状態で使うことが出来るが、
これを飛行にするとHPが173に落ちてしまう。*3
このたった9の減少が実はかなり痛い。
まず第一に、55サンダーのめざパ氷を、本来ならば9割近くの高確率で2発耐えられるのが、
半々(5割強)の確率で2発で倒されるようになってしまう。
ガラガラ側としては55サンダーを倒すためには岩雪崩2発、もしくは剣の舞＋岩雪崩の2ターンを必要とするので、
これはガラガラが55サンダーにタイマンで勝てるかどうかの死活問題となる。
この他に、55カビゴンの捨て身タックルを本来ならば確定で3発耐えるのが、1割強の低確率ではあるが2発で倒されてしまうようになったり、
50水玉リボン持ちパルシェン*4の大爆発を3割弱の確率で耐えるのが、確定で倒されるようになってしまう、等がある。
- 対ナッシーの性能
飛行だと、サンダーと同じく2発で倒せるとは言え、こちらは眠り粉があるので2ターン行動するのは絶望的。
またタイマンでない場合でも、交代際のナッシーに一発めざ飛を当ててすぐ逃げるだけでは光合成で8割がた回復されてしまうし、
宿木のタネやギガドレインで回復されることもあり、2度や3度の攻撃では倒せない場合もある。
そもそもガラガラは何度も場に出すことが出来ないポケモンなので、そこまで回数を稼ぐことは出来ない。
これがめざ蟲になると、回復など関係無く問答無用でナッシーを一撃で倒せるメリットは大きい。
タイマンでも、眠り粉で1ターン目から眠らされても、サイコキネシス3発で落ちるまでに一度でも目覚めればその瞬間めざ蟲で倒すことが出来る。
以上の2点はガラガラにとっては余りにも大きく、
これらを犠牲にしてまでヘラクロスの対策をする必要は果たしてそこまであるのだろうか？
サンダースなどで高速移動＋バトンタッチが決まり、かつ剣の舞まで積めるようならば、
ナッシーもヘラクロスも一掃出来るめざ飛の方が範囲としては優秀だが、
そこまで綺麗に決めるのは、この御時世なかなか難しいことだと思う。
それよりも今は、より柔軟性のあるリフレクターや光の壁をメインに置いて戦う方が現実的ではないだろうか。
ヘラクロスも確かにガラガラにとっては厄介になりやすい存在だとは思うが、
ナッシーと55サンダーを差し置いて対策するほどのものでもないと、少なくとも今の環境では思う。
対ヘラクロスも、リフレクターさえ残っていれば、相手の型にもよるが剣の舞＋地震で勝てない相手ではない、というのもある。
因みにガラガラのレベルが53の場合は、めざ蟲でも55サンダーのめざ氷は半々より高い確率で2発で倒れるし、
隣にあやみがスターミーが入ったりして55サンダーやナッシーには強めになり、
全体としてどうやらヘラクロス受けが薄くなりやすいようなので飛行でも良いと思う。
ガラガラエースと言えばめざ飛、と盲目的に使っている人も居るのではなかろうか。
ヘラクロス(＋α)を取るべきか、55サンダーとナッシー(＋β)を取るべきか、
ガラガラのレベルにもよるが、パーティの顔ぶれと方向性も見つめた上で、もう一度しっかり考えたいところだ。
次回は光の壁マルマインとガラガラの相性について書く予定だが、
ここでもめざパのタイプが蟲であることの重要性が出て来る。
